今田さまは当日、書類でぱんぱんに膨れた角2サイズの封筒を持ってきてくださりました。古くなって黄ばんだ封筒には、当時を偲ばせる資料が詰め込まれています。会員たちの寄せ書き(「S49年」と書いてあります)、「クラブ認証状伝達式」の開催通知ハガキ、「第4回地区大会会場案内図」と題された手書きの地図。赤い表紙に手書きのレタリングで "Let's Sing"と書かれた小冊子もありました。冊子を開くと、二十曲近い曲も歌の歌詞と、その上にギターコードが、これも手書きで記入してあります。吉田卓郎の「結婚しようよ」、ビリー・バンバン(でしたっけ?)の「白いブランコ」など、フォークソングが多いのが、時代を感じさせます。「昭和23年生まれの子たちがもう定年退職ですからねえ」と、昔を懐かしむような目で今田さまはおっしゃっておられました。
現在の鎌倉ローターアクトメンバーに、今田さまは次のようにご助言下さいました。「鎌倉の街の人たちが、『ローターアクトというのはなかなかよくやってるな』と思ってくれるように活動してください。スタンドプレーをする必要はないが、地道にやってもらいたいです。入ってくれ、と頼むのではなく、入りたくなるようなクラブになるように、現メンバーが行動で示してもらいたいです」
鎌倉ローターアクトをつくって良かったことは? とうかがうと、「いいカップルが何組も誕生したことですね」とのご回答でした。あの○○君もいい人を奥さんにもらって……、とまた懐かしそうな表情になる今田さま。ここですかさず御館様が、「いい人ってどういう人ですか?」と質問、参加者一同の笑いを誘っていました。――ここ最近、なぜか急に結婚願望を口にするようになった御館様。いったい何があったのか。というかそれは武士として「有り」なのか。冬の深まりとともに疑問も深まるばかりです。
広報委員長・直前会長 Kahiapou`i